第7回 暗号及び情報セキュリティと数学の相関ワークショップ (CRISMATH 2015)

日程 2015年12月21日(月) 10:30~18:00
会場 産総研 臨海副都心センター別館(バイオ・IT融合研究棟)11階 第一会議室
(ゆりかもめ「テレコムセンター」駅下車 徒歩3分:交通アクセス
費用 無料

【開催趣旨】 【参加申し込み】 【ポスター&模造紙セッション】
【プログラム】 【講演概要】 【懇親会】 【主催、共催等】

CRISMATH_logo_w120_h120.jpg

開催趣旨

近年、暗号をはじめとする情報セキュリティ分野においては従来よりも専門的な数学の知見に基づく様々な研究が進められており、一方数学分野においては周辺分野との研究連携を推進する機運が高まっております。本ワークショップでは、これら二つの分野の研究者・学生の方々が研究的交流を行う場を提供し、両分野にわたる研究連携を推進することを目的として、両分野に関連するいくつかの研究トピックの紹介を行います。

参加申し込み

件名を「暗号及び情報セキュリティと数学の相関ワークショップ」として、下記の情報をk.nuida@aist.go.jp(担当:縫田)宛にお送りください。当日会場でのお申し込みも承りますが、満席の際には事前申し込みされた方を優先させていただきます。

  • お名前、ご所属
  • ご連絡先(e-mailアドレス等)
  • 懇親会のご出席/ご欠席(12月14日(月)締切、詳細はこちら

ポスター&模造紙セッション発表募集

数学または暗号・情報セキュリティ、もしくはその両方に関連する、研究成果・進行中の研究紹介・概説・問題提起・その他に関する発表を募集いたします。発表をご希望の方は、件名を「(発表申込)暗号及び情報セキュリティと数学の相関ワークショップ」として、以下の情報をk.nuida@aist.go.jp(担当:縫田)宛にお送りください。

  • 発表者のお名前とご所属
  • 代表者のご連絡先(e-mailアドレス等)
  • 発表題名と簡単な概要(1~2行程度で充分です)
  • 発表形式(ポスターまたは模造紙)
    • ポスター発表:A0サイズの掲示スペースにポスターをご掲示いただけます。
    • 模造紙発表:A0サイズの模造紙を1件につき1枚(筆記具も)提供します。例えば、セッション中に板書の要領でお使いいただけます。

なお、上記に合致しない内容や、本ワークショップの趣旨に大きく反する内容のご発表はお断りさせていただくことがございますので予めご了承ください。また、掲示スペースが不足する場合はお申し込み先着順とさせていただきます。

プログラム(敬称略、詳細は変更の可能性があります)

10:00 開場
10:30 ~ 11:30 清水 佳奈(産業技術総合研究所 創薬基盤研究部門)
秘匿ゲノム検索
(昼食、自由討論)
13:30 ~ 14:30 高島 克幸(三菱電機(株) 情報技術総合研究所)
楕円曲線間 同種写像の暗号応用
15:00 ~ 16:00 縫田 光司(産業技術総合研究所 情報技術研究部門/JSTさきがけ)
足し算と掛け算の多項式表示について
16:00 ~ 18:00 ポスター&模造紙セッション、自由討論

講演概要(敬称略)


清水 佳奈 「秘匿ゲノム検索」
(Positional) Burrows-Wheeler Transform (PBWT)などの離散データ構造は,ゲノム検索の高速化に非常に有効である事が知られている.我々は最近,こういったデータ構造と紛失通信の組み合わせにより,ゲノム配列を効率的に検索する暗号プロトコルを開発した.本講演ではPBWT(もしくはBWT)を用いたゲノム検索について解説し,その特徴に適した紛失通信プロトコルを紹介する.また,様々な離散データ構造への応用の可能性についても議論したい.

高島 克幸 「楕円曲線間 同種写像の暗号応用」
楕円曲線の同種写像から得られる暗号の構成法とその安全性解析を紹介する。以下では、v は 小素数、例えば 2 や 3 とする。十分大きな有限体上定義された(超特異)楕円曲線 E のランダムな v^n 分点が与えられた時に、その点が生成 する巡回群を核にもつ同種写像(全射準同型な有理写像)の像となる楕円曲線 E' は効率的に計算可能である。しかし、逆に、n が大きい時、そのような曲線対(E,E') が与えられて、それら曲線間 同種写像の核を生成する v^n 分点を計算する計算問題には、量子計算機を使っても効率的なアルゴリズムは知られていない。本講演では、このような同種写像一方向性関数を使った 暗号学的ハッシュ関数 及び ディフィー・ヘルマン型鍵共有法を紹介して、その計算法高速化についても説明する(NTT吉田麗生氏との共同研究)。また、同種写像逆関数計算の困難性に関する最近の研究進展についても紹介する。種数 2 超楕円曲線の場合にも言及する予定である。

縫田 光司 「足し算と掛け算の多項式表示について」
数値データを暗号化で保護した状態のまま足し算と掛け算を行える特殊な暗号技術(完全準同型暗号)について、従来は数値データとして整数を2で割った余り(ビット情報)が用いられてきたが、最近はより大きな素数pで割った余り(p元体の要素)を扱える方式も知られている。それらを応用するには、暗号化のまま計算したい具体的な関数を足し算と掛け算の組み合わせ、つまり多項式として表示する必要がある。本発表では、p進数表示された整数(各桁を表す0からp-1までの数字をp元体の要素と自然に同一視する)の足し算や掛け算における繰り上がり値に関して、ベルヌーイ数を用いて多項式表示を与えた研究成果を紹介する。なお、本発表の内容は、鍛冶静雄氏(山口大学)、沼田泰英氏(信州大学)、前野俊昭氏(名城大学)との共同研究に基づくものである。

懇親会

下記の通り、ワークショップ参加者が対象の懇親会を同会場で行います。ご参加をご希望の方は、12月14日(月)までに、件名を「(懇親会)暗号及び情報セキュリティと数学の相関ワークショップ」としてk.nuida@aist.go.jp(担当:縫田)宛にご連絡ください。

  • 時間:18:15 ~ 20:00
  • 会費:3,000円
  • 申込締切:12月14日(月)

主催、共催等

主催 産業技術総合研究所 情報技術研究部門 高機能暗号研究グループ
共催 信州数理科学研究センター
実行委員(五十音順) 阿部 拓郎(京都大学)
鍛冶 静雄(山口大学)
縫田 光司(産業技術総合研究所/JSTさきがけ)
沼田 泰英(信州大学)
前野 俊昭(名城大学)