部長挨拶


研究部門長 田中 良夫

センサーやロボットなどのエッジデバイスやインターネットから得られるデータは指数関数的に増大し、従来技術により収集・解析する事が困難になってきています。その一方で、この膨大なデータから意味のある情報を引き出して活用することが産業競争力強化や人々の生活の質の向上の鍵となっています。例えば実世界(フィジカル空間)と計算機の世界(サイバー空間)を密接に連携させ、実世界で得られるデータを人工知能により高精度に予測・分析し、分析結果を実世界に還元するサイバーフィジカルシステムは、製造業、流通・販売・サービス業、農業、ライフラインや生活支援などの産業や社会システムを飛躍的に高度化する技術として期待されています。

当研究部門では、サイバーフィジカルシステムの基盤技術と応用技術の研究を進めます。具体的には、(1)現在の計算機では現実的に扱うことのできないビッグデータを高速に処理する次世代データセンターの計算機アーキテクチャおよびシステムソフトウェアの研究、(2)安心して利用できるサイバーフィジカルシステムを実現するセキュリティとしてサイバーフィジカルソフトウェア工学や軽量で高機能な暗号技術の研究、(3)我が国に強みのある「コンテンツ」に着目し、価値ある情報コンテンツの創出と利活用を促進するコンテンツ技術(クリエイティビティ・イネーブリング技術)の研究開発を進めます。研究成果を通じて産業界に貢献するとともに、利用しやすいプラットフォームの提供とサービス化による成果発信により技術を社会に還元していきます。